昼食代は1,000〜1,400円。弁当づくりで、お金と時間を数え直す

ご飯とおかずを詰めた弁当のイメージ写真。筆者が作った弁当の写真ではありません。 人生・幸福
イメージ写真(筆者の弁当ではありません)。Photo by Henry Lim / Unsplash。

昼食をコンビニで買うと、1,000〜1,400円ほど使う。昼ご飯一回の支払いとして見ているうちは、その日の出費で終わる。けれど、仕事に行くたびに同じことを繰り返していると、月にいくらになるのかが気になってくる。僕が弁当を作る理由の一つは、この昼食代を抑えるためだ。

ただ、作り始めれば自動的に節約になる、とまでは言えない。材料を買い、調理し、食べ終わった容器を洗う。コンビニで支払っていたお金の一部は、自分でする作業に置き換わる。副業でお金を増やそうとしている僕には、この交換が気になる。働く時間を増やす場合と同じように、弁当にも、金額と手間の両方がある。

この記事では、僕の昼食代と弁当づくりを出発点に、どのくらい差が出るのかを試算する。一食の実測原価や、一か月続けた節約実績を報告する記事ではない。まだ測れていない部分も含めて、何を数えれば判断できるかを整理したい。

昼食代を月に直すと、見え方が変わる

1,000〜1,400円というのは、僕自身の昼食の支出だ。誰にでも当てはまる相場ではない。まず、同じ価格の昼食を月20回買うと仮定してみる。1,000円なら2万円、1,400円なら2万8,000円。20回という回数は計算用で、僕の出勤日数の実績ではない。

ここで「弁当なら、この金額が全部浮く」と計算すると間違ってしまう。米も、おかずも、油や調味料も使う。飲み物を別に買うなら、それも残る。コンビニの会計に飲み物を含めるなら、弁当側にも含める。同じ昼食一回分として、比較する範囲をそろえたい。

昼食の条件(試算)1回分20回分
買って済ませる場合A1,000円20,000円
買って済ませる場合B1,400円28,000円
弁当の費用を仮に500円とした場合500円10,000円

この条件なら、食事の費用の差は月1万〜1万8,000円になる。ただし、500円は僕の弁当の実測値ではなく、計算を分かりやすくするための仮定だ。容器の購入や追加の光熱費なども別に考える必要がある。実際にいくら残るかは、買った物と、弁当に使った分を記録しなければ分からない。

毎日作れなかったとしても、差がゼロになるわけではない。同じ仮定で月8回だけ弁当に替えれば、食事の費用の差は4,000〜7,200円になる。「毎日やるか、やらないか」の二択にしてしまうと、数回分の効果を見落とす。

僕の場合は、前日の料理から始まっている

僕は弁当を前日に調理し、冷蔵庫に入れることがある。料理そのものは好きだ。普段はパスタも作る。オリーブオイルとにんにく、大葉で作ったときには、麺が少し硬かった。好きで作っていても、毎回うまく出来るわけではない。

料理を楽しむことと、仕事のある日に食事を用意し続けることには、少し違う難しさがある。一度なら、いつもと違う食材を買うのも、新しい作り方を試すのも面白い。繰り返すとなれば、買い物から片付けまでを、普段の生活のどこに入れるかが問題になる。

凝った献立を作れた日だけを基準にすると、それを作る余裕のない日が失敗に見えてしまう。僕がここで確かめたいのは、料理の上手さではない。どのくらいの手間なら、働きながら昼食を用意する方法として続けられるのか、ということだ。

前日の調理には、持ち運ぶまでの手間もある

前日に作った料理は、冷蔵庫へ入れたら準備がすべて終わるわけではない。農林水産省は、弁当は当日の調理を基本とし、作り置きのおかずを使う場合は詰める直前に十分再加熱すること、温かいまま詰めないこと、長時間持ち歩く際は保冷剤や保冷バッグを使うことを案内している。農林水産省「お弁当づくりによる食中毒を予防するために」

節約の計算にも、こうした準備を含めたい。調理だけ短く済んでも、冷ます時間や、持ち運ぶための準備、容器を洗って乾かす作業は残る。安く済ませるために必要な工程を省いてしまえば、何を守るための節約なのかが逆になってしまう。

これから数えるのは、原価と追加の手間

一食の原価を確かめるなら、買った材料の代金を全部、その日の弁当に載せるわけにはいかない。一袋の米や一本の油は、何回にも分けて使う。反対に、家にある材料だから無料と扱えば、安く見えすぎる。購入した量のうち、弁当に使った分を分けて考える必要がある。

時間についても同じだ。夕食を作るついでにおかずを取り分ける場合と、弁当のためだけに新しく一品作る場合では、増える手間が違う。台所にいた全時間を弁当の負担にするのも、ついでだから負担はないとするのも、実感から離れる。

  • 使った食材の量と、その分の費用。飲み物も比較範囲をそろえる。
  • 弁当のために追加した調理、再加熱、詰める作業、洗い物の時間。
  • 弁当にできた回数と、買って済ませた回数。
  • 足りなくて買い足した物や、余らせて使い切れなかった物。

これは、これから記録するための項目だ。一か月の節約額を先に決めて、その数字に生活を合わせるのではなく、何回できて、何が負担だったかを見てから、続け方を決めたい。買って済ませた日の出費も残せば、都合のよい日だけを集めた計算にはならない。

道具は、困っていることが分かってから選ぶ

容器を新しくすると、それも最初の支出になる。仮に新しい道具に3,000円使い、一回500円の費用差が出るとすれば、購入費と釣り合うまで6回かかる。これも実績ではなく、買う前の計算例だ。使える容器があるなら、まずそれで何が困るかを確かめる余地がある。

買い足す場合の確認点は、食べたい量が入るか、ふたやパッキンを外して洗えるか、持ち歩くときに汁が漏れない仕様か。電子レンジを使うなら、本体だけでなくふたの対応も確認したい。保冷バッグは、弁当箱と保冷剤を一緒に入れられる内寸を見る。見た目だけでは分からない部分だ。

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働く時間を増やす前に、昼食一回から考える

副業で収入を増やす方法と、弁当で支出を減らす方法は、生活を支えるという点でつながっている。ただ、どちらも自分の時間を使う。金額の差だけを見て片方を正解にしてしまうと、結局、空いている時間を何かで埋める話になってしまう。

まずは、作れた回数と、そのために増えた手間を数える。毎日立派な弁当を作ることより、買って済ませる日も含めて、一か月の昼食をどう用意できたかを見たい。節約を続けるために、料理の楽しみまで使い切ってしまわないように。

千葉でUber Eatsの副業は割に合うのか――売上と時間を数えた記事も、同じ問いの続きです。

アイキャッチは弁当のイメージ写真です。撮影:Henry Lim / Unsplash。

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